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「98,99,100・・・・・・」「左に行って、右に行って・・・・・」「ホホイのホイ!」

どうにか、こうにか、印刷の期日に間に合った、私の新刊が先週の末に配本になりました。本物を目にして、ほっとひと安心です。このHPでも、早めに本のコーナーにアップしようと思っております。タイトルは「すぐ役に立つ家族のための認知症介護」(あなたの介護サポートします)。出版社は誠文堂新光社です。

その新刊の中に何人かの方に取材させていただいたインタビュー記事があるのですが、その中の一人、有岡陽子さんと昨晩電話で盛り上がり、1時間近く話をしてしまいました。

話のテーマは、お互いの母親の認知症話。

陽子さんのお母さんは、昨年当たりから、ひとりでず~~~~~~と、しゃべり続けることが多くなったそうです。それまでは、陽子さんとの会話がきちんとできてらっしゃったのですが、「98,99、100」等と数を大声で数えて、手をたたいたりするというのです。それをきいて私は、かなり前の母の症状を思い出しました。うちの場合は「はい、右に行って、左に行って・・・」等というもので、その頃から、やはり一人で手を叩くようになりました。そして今でも、しゃべりだすと止まらずに、ひとりで話して一人で返事をして話しています。ただ、うちの場合は、ホームで面倒を見ていただいているので、私は定期的に、その脈絡のない一人しゃべりを、聞きながら、適当にうなづいて(ひどいですね)、さらに話がこんがらがると、「歌、歌いましょう」と、歌を歌い、訳のわからない状態になっています。

でも、有岡さんは家庭で介護をしているので、私のようにお気楽ではいられません。昼も夜も話をされて、睡眠不足、イライラが募ったといいます。そこで、主治医のN先生に相談したとこっろ、安定剤を処方してくださったそうです。ところが、少量の安定剤でも、お母さんは朦朧として、歩けなくなったとか。そこで、N先生にまた相談したところ、安定剤はあくまでも家族のために詳報しているもので、本人にいいことはないので、家族さえ、おしゃべり等に我慢できるのなら、飲ませないに越したことはないと言われたそうです(いいお医者さんです。N先生、近々ご紹介したいと思います)。N先生の患者さんの中に、夜中ずっと歌を歌い続けるおばあちゃんがいるそうですが、そのご家族は、歌は自分たちにとっては子守唄だと言って、安定剤の処方を断られたご家族もいるとか。

そこで、陽子さんは、安定剤を止めることを決心したそうです(偉い!。ちなみに、私たちの話が盛り上がったのは、その症状が似ていたことで、「こんなだった」「そうそう、うちはこうだった」等など。それにしても、笑いながら、こういう話ができるのは、お互いの母親が認知症なればこそ。認知症のいわゆる周辺症状の話は、自分たちに関係がないと、本と大笑いしてしまうようなことが多いのですが、家族にとっては、勿論、切実な問題です。なので、やはり他人に指摘されたり、笑われたりすると、心にチクリチクリと刺さるものがありますが、お互いに同じ立場だと、素直に心が打ち明けられる…同病相哀れむなのかもしれませんが、結構、心が穏やかになります。

ところで、うちの母親は、よく、突然踊りだすのですが、陽子さんのお母さんも、最近、急に踊り始めるのだそうです。そんな時には、一緒に踊っちゃうのだそうですが…今回の二人の結論。本人が楽しければ、それでいい。「ホホイのホイ!」と手を叩いたら、一緒に叩いて、一緒に笑えばいいのよね。

 

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