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北の岬で出会った素敵な介護士さん

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 8月の下旬、多県またぎをして道東(北海道の釧路・根室地域)に行ってきました。コロナ禍の折、迷いましたが、どうやら私には放浪癖があるようで、居住地以外のところに行かないと、心身共不調になるようです。

 そこで選んだのが故郷のような場所、母が生まれ育った道東でした。人に迷惑をかけてはと一人でふらりと行くつもりでしたが、何と心優しい従姉がコロナも気にせず北の果てのドライブに付き合ってくれました。

1日目は日本の東端、根室の納沙布岬に行き、2日目は厚岸の霧多布岬に。そこで思いもかけず現役バリバリの介護士さんに会いました。

夏も終盤、午前中ということもあり、誰もいない岬で、彼女は夢中でファインダーを覗き、シャッターを切っていました。てっきりプロのカメラウーマンと思い、「お仕事ですか?」と聞くと、「今日は休みなんです」との答え。そして、話を始めると、何と介護の仕事をしていると言うではありませんか。福祉とか介護とか、すっかり忘れて「北の海だ~!」と感激していたのですが、日頃の習性でチョッピリ取材をしてしまいました。

お名前は伺いませんでしたが、足寄の老健で介護の仕事をしているというとのこと。若く見えたので、第一印象は、介護職経験はそれほど長くはないように思ったのですが、かなりのベテラン。いろいろな施設での仕事を経て、ケアマネの資格も取り、結局、現場での介護の仕事が一番と介護士を続けているそうでした。今の職場を選んだのは、そこの入居者さんたちを見て「ここで仕事をしたい」と感じたからと。分かるような気がしました。仕事をするのも、実際に入居するのも、現時点で入居している方々を見ると施設の良し悪しが分かるというもの。私の数少ない取材経験でも、いつも感じてきました。また、一時はご自身で施設を立ち上げることも考えたそうですが、やっぱり現場で入居者さんたちと直に接することが、ご自身にとっては介護職の醍醐味だとも。

超高齢化社会が進み、コロナ禍で介護の先が見えない中、介護施設の経営などを考えることは、今後ますます必要不可欠のことですが、私は現場の介護の仕事に没頭する彼女のような方に出会えて、話せて、本当に本当にうれしかったです。それも、北の岬で偶然出会えるとは。

ちなみに、彼女は3人の子育てをほぼ終了したそうです。そこで、仕事と合間に始めたのがカメラ。普段は山の方で、ナキウサギの写真を撮っているのだそうですが、この日はなんとなく気が向いて、カモメの親子を撮りに来たということでした。ここ霧多布岬は日本で唯一自然のラッコを見ることができる場所(島以外で)。でも肉眼ではほぼ見えず、「あそこです」と彼女に教えてもらい、存在を感じることができたことにも感謝でした。

 

 

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