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チ~ン!が出来ない?

6月発売の本の仕事を抱えて、気ばかり焦っている昨今ですが、先日、母のことで気になることがありました。

いつものごとく、ホームへ行き、お菓子を食べさせていると、鼻から何かが…「ツ~~~~」。

アララ、いまにも鼻水が出てきそうなのですが、まるっきりの鼻水ではないので、本人がグスグスと吸うと引っこんでいきます。あわててティッシュをとりだして、鼻にあてて、「鼻かんで…」といったところで、通じません。ニコッと笑っているだけです。そこで「だから、チ~ンして!」。まるっきりダメです。「チ~ン!!」と言っているのが面白いらしく、ニコ~!!!

仕方がないので、ティッシュを何枚も使って、ふき取っていきました。出てくる、出てくる(きたなくてごめんなさい)。そして、かなり出ると…急に本人が、口を開きました。「あ~スッキリした、鼻が…」。

その反応に驚きつつもよかったよかったで、ひと段落はしたものの、今更のことながら、ああ、鼻もかめなくなっていたんだと、気付かないでいた自分に罪悪感…。それにしても、鼻が出てきたらどうすのだろう?帰り際に、近くにいた介護スタッフに「チ~ンが出来ないんです」というと、「はあ…」。

その時以来ずっと気になり、仕事で認知症うんぬんを書いていても、母のチ~ンが気になって仕方がありません。そこで、介護経験者の人、数人に聞くと、「そうそう、できないのよね」。

ふ~ん、これはあきらめろということか~、と思い、久しぶりに、西宮でお母さんをみているYAさんにも電話しました。相変わらず、大変でも楽しそうに介護をしている様子でしたが、やはり、ここのお母さんも鼻がかめず、チ~ンといっても、通じないのだそうです。だから、拭いてあげるしかないといわれました。「でも、一人でかんでいるときもあるのよ」

それにしても、はるか昔(?)、「ハイ、チ~ンして」と言われた母に「チ~ンして頂戴」というようになるとは…。手元にある、仕事のK医師の資料に、認知症で聴覚性失語症になると、言っていることが通じないだけでなく、ゼスチャーも言語なので通じませんと書いてあります。確かに。でも、時々、時々、時々、通じることもあります。

 

 

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