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「ひきこもり」と「巣ごもり」

緊急事態宣言が1か月延長され、Stay Homeを続けなければならなくなりました。Stay HomeをEnjoy Homeにすればいいという前向きな意見をお持ちの方が、私の周りにおられますが、私もEnjoy迄は到達できませんが、家に居ること、人とあまり話さないことはさほど苦痛ではなく、それなりに楽しんでいます。歳のせいでしょうか?オタク気質があるのでしょうか?こういうことがあると、自分自身が知らなかった自分に気が付きます。

ところで自粛生活をと国からの要請があってしばらくの間、外出をしないで家に居る状態を「ひきこもり」生活と表現する方が少なくありませんでした。少し驚きました。でも、今では「巣ごもり」生活という表現が定着したので、「うんうん、良かった」と「巣ごもり」しながら感じています。

実はコロナ禍になる前、中高年の「ひきこもり」に関して、とても気になっていたのです。ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、いわゆる「8050」問題です。ちなみに似たような数字で「8020」運動がありますが、これは80歳になっても自分を歯を20本残しましょうというもので、世の中にドンドン広まればいい数字。「8050」は世の中からなくなればいいという数字です。

では、「8050」問題とは、どういうことなのかといえば、80歳以上の高齢者が、「ひきこもり」の中高年(40歳~64歳)の子ども世話をしている状態なのです。本来なら、子どもに介護を頼みたい高齢の両親が逆に中高年の子どもの日常生活から多くは経済面まで面倒を見ている、といった状態で、その数がかなり多いという社会問題です。

「ひきこもり」というと、不登校のお子さんなど若年層の問題を思い浮かべがちですが、昨年内閣府が発表した中高年層の「ひきこもり」の推定人数は約61万3000人でした。つまり、「ひきこもり」の子どもの世話をしている高齢者がいかに多いかということになります。一部の高齢者は、介護保険料を払い、介護されるどころか、大きな子ども(?)の世話をし、不安な気持ちで過ごしているということです。

昨年末から年初にかけて、人生100年時代ということで、高齢に関する基本的な情報を分かり安く取り上げた本の企画をなんとなく考え、調べていた時に、「8050」問題を知ったのですが、それと同時に武蔵村山市のシルバーセンターで、広報誌制作の仕事に関わっている、知合いから同市で「8050」問題に取り組んでいるという情報を教えてもらいました。それで、もう少し詳しく調べたいと思っていた矢先、現在のような状況なってしまいました。家に居ることと=「ひきこもり」という言葉が飛び交うようになってしまったというわけです。

参考までに、内閣府が昨年発表した統計によれば、「ひきこもり」の男女比は、男性76.6%・女性23.4%。5年以上引きこもっている人は全体の半数以上ということです。

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