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公私共に多くのことを教えて頂いた...

以前インタビューを中心とした本を数冊出版した時、毎回お世話になった専門職の方が数人いました。その中でも特にお世話になり、私の母の介護に関しても多くのアドバイスをして下さったのが、元品川区の特別養護老人ホームの施設長だった中澤建樹さん。現在も成年後見人として活躍なさっています。このHPで年に一回スケジュールを載せている「地域保障研究会(地研)」の主催者でもあります。

初めて取材をさせて頂いたとき、印象的だったのが、入居者の方々との接し方、絶妙な距離感でした。介護現場の方々は、良し悪しの問題ではなく、とかく情熱的というか、一生懸命さが表れている方が多いのですが、中澤さんは、少しひいた感じでいて、温かく接しているという感じ。取り立てて笑顔でいる訳でもないのですが、接している入居者さんたちはみんなニコニコ笑顔。もちろん、施設長という立場を感じさせる接し方でもないのです。取材や個人的な介護で何人かの介護の方と接してきましたが、今のところ同じようなタイプの方には会っていません。

取材記事にはいろいろな考え方、言葉を載せさせていただきましたが、その中の一つ、家族介護に関することで、私自身の介護の参考にもなった事柄を改めて紹介します。

「特養では介護職員の人数が限られていますから、入所者、一人ひとりに十分なことはできません。そのことは、入所の時に、皆さんに必ず申し上げます。我々もいろいろな点で限界がありますので、入所後もご家族の手助けが必要だし、大切なんです。おいでになることができるご家族には来て頂いて、力を合わせて一緒に介護をして頂ければと思ています。私はここに入所されたら全てをお任せくださいなどとは絶対に言わない主義ですので、是非ご家族にご協力願いたいと思っています。だからと言って、日参して食事介助をしてもらいたいわけでは決してありません。近い方にはお昼に来たり、日曜日に来たり、ご兄弟が多ければ交替でいらしたり…。特に入所当初は、入所者さんの情報は書類上だけ。ご家族においで頂ければいろいろお話しながら、その方がどういう方かいろいろわかりますので…」。

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